甘く煌めく流れ星ッ☆
へー
初耳だな。
宝は誰のことが好きとか、誰と付き合ったとかいう話を聞いたことがないからビックリ。
「宝にもそういう人がいるんだな」
「失礼だなー。私はずっと一途に思う人がいるからなんだよー」
「それも初耳」
「言わないよ☆いつか…ね」
初めて……
切ない顔をしていた。
初めて
誰かを思っている顔を見た。
「まー相手は分かんねぇけど……頑張れよ」
「……ハルありがとね!」
「おっ!もう着いたのか」
ドアを開ける。
俺達の事務所はけっこう大きい。
たぶん38階建てくらい。
緊張しながら社長室を開ける。
「失礼します」
「おぉ?どうした」
「まだスケジュール貰ってないので」
「あら?そう言うことならマネージャーに頼んだんだけど」
「「え?」」
俺達は声を揃えて驚いた。
「これから1ヶ月は休みなしなんだけど」