空気系彼氏



「マスターはねぇ、あたしに駿の存在を気づかせてくれたんだよ!」



そう、マスターがいなかったらあたし駿なんて眼中になかったもんね。



「いつまで真咲ちゃんと続くんだろうねえ」


「一生続くよ、ね?」



あたしは駿に話を振る。



「あーそのつもりです」



そう言って、駿はコーヒーをもう一杯飲む。


そのつもりってことは結婚するってことだよね?


あたしはちょっと嬉しくなって、マスターにドヤ顔。


マスターは呆れ顔。



「あ、マスター、ここのコーヒー美味しいです」


「だろ?俺が選んでるからな」



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