空気系彼氏
Case-1





10月に入って少し暑さが和らいできていた。


体育祭は終わって、あとは文化祭だけだ。


学校にももう完全に慣れた。


今なら自信をもって女子高生を名乗れるくらい。



あたしはすっかり馴染んだ制服で教室に、向かって急いでいた。


会いたい。


ただ、その事しか考えてなくて。


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