いつか、この想いを。
お茶会?
次の日。



先生にハンカチを届けてもらったのもすっかり記憶の彼方へと追いやり、私は上機嫌で学校へ向かっていた。



何故かって?



実は夕べ、気まぐれにクッキーを焼いてみたのだけれど。



それが意外にも良い出来で、愛梨にも食べてもらおうと持ってきたのだ。




私だって、一応料理ぐらいできるんです。



…まぁ、一昔前はその腕前も壊滅的だったけれど。



これじゃイカンと、料理好きなお母さんに師事して始めた料理。



今では得意分野のひとつだ。



校門が見えてきて、ふとそこにいる人物に私は軽く驚いた。
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