もっと美味しい時間
「んんっ……」
やっぱり我慢させすぎちゃったかな……。
さっきのキスの時もそうだけど、今日の慶太郎さんはいつもより激しい。
呼吸すらさせてもらえない口づけに、息は苦しくなる。
酸欠になりそう……。
それでも気持ち良さが上回ってくると、必死で彼の唇を吸った。
角度を変えてキスをする合間に空気を吸い込むと、同時に慶太郎さんの熱い舌がしなやかな動きで私の中に入ってきた。
今までよりも深く重なる唇__
慶太郎さんの舌が口内で彷徨い私の舌を探り当てると、サッと絡めとり吸い上げた。
私はそんなキスに反応するのでいっぱいいっぱいなのに、慶太郎さんは余裕しゃくしゃく。キスをしながら、器用に私のワンピースを脱がせてしまう。
やっと激しいキスから開放されると、いきなり私を抱き上げた。
「やっぱりベッドだな」
じゃあ何でここで脱がしたっ!
でも今日は、可愛いピンクのお気に入り下着。許すっ!
そのまま黙って運ばれると、ベッドの上にゆっくりと下ろされた。
「今日は何してもいいんだったよな?」
「えっ?」
「忘れたとは言わさない。俺の言うことは全部聞くように」
ニヤリと怪しく微笑み、着ているものを全部脱ぎ捨てた。