浮気彼氏×臆病少女
カレはそういう人だった。
それに、あたしが嫌ならこの場で振って去って行けばいい。
でも、それをしないってことは・・・・。
「じゃあ、あたしは・・・・信じてもいいの?」
「当たり前だ・・・・っ俺に告白なんてさせたのはお前が初めてだ」
あたしの肩に顔を埋めてたけど、チラリと見えたその耳は真っ赤だった。
「もう一度言う」
カレがあたしから離れて、少し距離を取った。
「俺と、付き合ってください」
「・・・・っはい!」
あたしの中で、何かが終わりを告げ、何かが始まりを告げた気がした。
次の日、カレは下駄箱であたしを待っててくれた。
そして、何も言わずあたしの手を引っ張って教室へ黙々と進んでいく。
あたしは、何度も転びそうになったけど必死についていった。