オレンジ
今日も例外ではなく、あたしをみた途端、大きな声を出しながらあたしの足を指差している。


「なによ、この足?骨折でもしたの?」


「骨折……ギリギリしてない…」


「ほお。じゃあ、なに。」


「ヒビ入っただけ。骨に…」


そう。現在あたしの左足はギプスで覆われている。


そして、部活には顔だけでも出しておこうとおもい、倉庫の前にパイプ椅子を置いて座ってたら、香奈が来たというわけ。
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