HELIOLITEー君と輝く音ー
「は、速水くん…?」
心の奥底まで響いてくるような澄んだ声で名前を呼ばれた。
岡本が怯えたような表情で俺の事を見ている。
キョロキョロと辺りを見回し、恐る恐ると言った感じで俺の元まで歩みを進める。
「は、早いですね…」
「そうだな」
「待ち合わせの11時まで30分もありますよ?」
「は?」
30分…?って、やっぱり時間を間違えていたのか…
11時集合を10時だと勘違いするとか。
待ってた時間無駄にしたな。
ん?ちょっと待て、今が30分前って…