HELIOLITEー君と輝く音ー
〓えっと、私です…〓singかなで
腕を引かれ、走る晴香ちゃんの後を私は置いて行かれないように、合わせて走る。
「は、晴香ちゃん。どこに…」
「家」
一言答える彼女は振り返りもしない。
「えっと…何故です?」
「かなでがそんな格好をしているからよ!いいから、黙って付いて来るの!」
「は、はい…っ!」
凄い剣幕で捲し立て振り返った晴香ちゃんに私はたじたじ。
何も言うことが出来ない。
晴香ちゃんに腕を引っ張られるがまま、その後を付いて行く。
掴まれている腕が少し痛いですが、我慢。我慢。