HELIOLITEー君と輝く音ー
〓ようやく、見つけた〓sing宏紀
気付くと、スピーカーから音が流れていた。
マイクを持っているのは、岡本と武内。
まさか、歌うのか!?
あいつが?
それなら、こんな事してる場合じゃない!
ポテトを口いっぱいに詰め込んだ拓弥をその場に放って、その音に耳を傾けた。
拓弥は望に任せておけばいい。
もう直ぐ、もう直ぐ聞けるんだ。
あいつの歌が…
あいつの声が…
俺の中ではもう彼女と岡本はイコールで結ばれているようなものだが。
実際に聞いてみない事にはバンドに誘うのは憚れる。