HELIOLITEー君と輝く音ー
〓簡単に諦めると思う?〓sing宏紀
俺が岡本をバンドに誘う言葉を言ってから、あの後は直ぐにお開きとなった。
放心状態の岡本を置いて騒ぐなんて事出来る訳が無いからだ。
俺はこれからの事を考えるために、拓弥と望を連れファミレスへと向かった。
それぞれがドリンクバーを頼み、向かい合う。
そして、そこである作戦を考えた。
彼女にボーカルをやらざるを得ないようにするための作戦を。
こう書いてしまうと、何かいけない事でも考えているのだろうと思われるかもしれないが、決してそんな事ではない。
ただ、岡本に歌を歌う勇気を持ってもらうための作戦。