HELIOLITEー君と輝く音ー



「本当?良かったです」



安心した。面と向かって、私の作ったご飯を食べてもらうことがあまりないし。


それに、このコロッケ。


まだ、作りなれてないから少し味付けに不安があった。



「ま、かなでが作った物で美味しくないのはないんだけどね」


「そんな…っ」



お母さんが笑顔でご飯をつつき続ける。


こうやって、自分が作ったもので人が笑顔になってくれるのはどんなに嬉しいことか。


歌だってそうだ。


歌詞や音が人々の心を震わせる。



「いつもご飯作ってくれてありがとうね」


「ううん、私が好きでやっている事なので…」



さっきまでの笑顔とは打って変わって真面目な表情で私を見つめる。


お母さん、改めてお礼を言うなんて…



(どうしたんでしょうか…)


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