HELIOLITEー君と輝く音ー
〓ど、どうして…?〓singかなで
えっと、どうしてなのか。
朝もそうでしたが、休み時間が訪れる度に彼らが来る。
晴香ちゃんが私の元に来るのは分かるけど。
晴香ちゃんと一緒に何故彼らまで私の所に?
そんな事しても、私の思いが変わる事はないのに…
「かなで?」
私は人前では歌わない。
歌えないから。
一人で歌っている方が気が楽だから。
「おかもっちゃん?」
「…………」
「どうしよう。この子、トリップしてるわ」
トントンと肩を叩かれ顔を上げる。
すると、そこには心配そうな表情を浮かべた晴香ちゃん。
「おかもっちゃん、大丈夫?」
え?おかもっちゃん?
って、私…の事?
その言葉を言った鈴木くんは私を見ている事からそうなのだろう。