HELIOLITEー君と輝く音ー
「なぁなぁ、これつけたらダメかな?」
「ダメに決まってるじゃん!人の家のものを勝手に触らない!」
ウズウズと拓弥がアンプの電源を入れようとするが、それは望に叩き落とされ遮られる。
そして、拓弥の首根っこを掴み、アンプから一定の距離を取った。
こいつは放っておくと人の家のものでも遠慮なく触るからな。
この扱いが一番良い。
少しは大人しくしてろっての。
ただでさえ、警戒されてるのによ。
本当に頭の弱い馬鹿だな…
勝手に物にでも触ったら、余計警戒されるし、下手したら話すら聞いて貰えなくなる可能性だってあるのに。