HELIOLITEー君と輝く音ー
岡本の目には拓弥の足元に広がった物が写っている。
それは拓弥が当たって落ちたのだろう。
机や椅子のみならずキャビネットにもぶつかった奴は、案の定。
キャビネットに入っていた物、主にCDは床に散乱してしまった。
それを落とした張本人は未だに部屋の隅で震えている。
「ごめん!直ぐ、片付けるから…っ!ほら、拓弥!」
「ピーマン…」
「ほら、立て!」
望が拓弥の首根っこを掴み、無理やり立たせる。
まだ、放心状態だが自分の起こした事だ。
きちんと、処理するんだな。
俺も手伝わないと。CDが割れていたりしなければいいんだが…