HELIOLITEー君と輝く音ー
ドキドキと彼らが箸を手に取る様子を見ていた。
そして、それぞれ掴んだものを口に運ぶ。
「「「「…っ!」」」」
「う、うまっ!」
「なに、これ!美味しい!」
「やっぱり、美味しい!さすが、かなで!プロ並み!」
鈴木くん、宮田さん、晴香ちゃんの順で言った。
速水くんは何も言わずに黙々と箸を進めている。
その様子から不味くはないのだろう。
次々と口に運んでいる様子から。
「おい。ピーマンの肉詰めは?」
「えぇっとー…」
速水くんが鈴木くんに言った。
そう、鈴木くんはピーマンの肉詰めを食べて感想を言ったのではない。
かぼちゃの煮付けを食べた感想を言った。
晴香ちゃんと宮田さんはピーマンの肉詰めを食べた感想を言ったのだけどね。