HELIOLITEー君と輝く音ー
「…う、美味い」
「あっ!」
「拓弥がピーマン食べた…」
「何これ!うまっ!こんなの初めて食べた!」
一口食べたのを景気に鈴木くんはパクパクとピーマンの肉詰めを口に運び続ける。
宮田さんと速水くんが目を真ん丸にし、驚いている。
そこまで、驚く事なのだろうか?
鈴木くんがピーマンを食べた事が。
「あ、そうそう。拓弥はさ、ピーマン恐怖症なんだよ」
「恐怖症…ですか?」
「そう。嫌いを越して恐怖症」
恐怖症…それは、私が人前に出る事が苦手な事もある種の恐怖症だとすると…
わ、私はそんな彼にピーマンを出してしまったのか!
私が後悔していると宮田さんがでも…と言葉を続けた。