HELIOLITEー君と輝く音ー
〓美しく響く歌声〓sing宏紀
篤が抜けてから約1週間が経った。
篤がバンドを抜けると言ったのが先週の火曜日。
土日を挟んだ月曜日の今日久しぶりに俺たち三人は集まった。
先週は二人が混乱していて、集まったとしても練習なんて出来ないからと判断したからだ。
俺たちバンドメンバーは放課後、拓弥のクラスに集まるのが常。
部活をやっている人、帰る人が多い中、この教室には俺たちしか居ない。
「ねぇ……これから、どうするの…?」
教室に集まったはいいが、誰も話し出さなかった空気の中、望が最初に口を開いた。