HELIOLITEー君と輝く音ー



ひらひらと手を振るお母さん。


笑顔を浮かべている。



「はぁーい。晴香ちゃん、久しぶりね」


「あ、ああ!すずさん!お久しぶりです!」



手を取り合い喜ぶ晴香ちゃん。


数回しか会った事はないのに、お母さんの事が好きなのだそうで。


凄く嬉しそう。



「そっちの皆さんは初めましてね」


「あ、えっと…母です」



前触れもなく現れたお母さんに戸惑いながらも、三人に紹介する。


ところで、お母さんはいつから居たのだろうか。


全然気づかなかった。


いつから居たのかによっては、私の言う言葉が変わってくるのだけど…



「いつの間に帰って来てたんですか?」



私の代わりに晴香ちゃんがお母さんに問いかける。


それを問いかけられたお母さんはと言うと、腰に手を当ててぐびぐびとお茶を飲んでいる。



そして、そのお茶は鈴木くんの…


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