HELIOLITEー君と輝く音ー
俺たちのバンドは俺たちが奏でる音に乗せて、篤が力強く歌う。
その篤の声が合わさる事で統一感のある音が生み出されていた。
しかし、その音楽の要である篤が抜け統一感のあった音はズレ始めた。
誰かが歌う事で一つの音楽となっていた俺たちの演奏。
歌う者が居なくなれば音がズレるのは必然である。
ここに居る3人の内の誰かが歌うと言う手もあるにはある。
だか、それで演奏が疎かになりクオリティが下がってしまっては、抜けていった篤に申し訳が立たない。
さて、どうしたものか…