HELIOLITEー君と輝く音ー



『歌って?』



うん、歌いたい。


彼らの音が言っている。私に歌えと。


私が歌う事で音楽が完成すると。


彼らの元へと一歩踏み出した。



「すー…っ」



そして、音に声を重ねた。


不完全だった音に私の声を。



それは、丁寧に丁寧に。


一音、一音を大切に。


宝物を扱うように優しく。



彼らに私の心が届きますように…


そんな願いを込めて。


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