HELIOLITEー君と輝く音ー
永遠の時を彼らの音と過ごしていたい。
今のままではそれは無理な話だ。
じゃあ、そうするためには、どうしたらいいのか。
そんなの、答えは一つに決まっている。
「かなで」
後ろで静かに聞いていた晴香ちゃんが私の横に立つ。
「…はい?」
「楽しかった?」
彼女が首を傾げ問いかける。
正直に答えるべきだ。
素直に私の心のままに。
「はい…」
晴香ちゃんが柔らかい笑みを浮かべました。
いつの間にやら、音が聞こえなくなっていて…
彼女は彼らの方を指差していた。
そして…
「行っておいで」
そう、言った。