HELIOLITEー君と輝く音ー
くすりと笑う声が聞こえる。
それは、望ちゃんが笑ったもので、私の方へと向き直る。
「かなで。ゲリラはゲリラライブの事よ。告知なしのライブの事。決して雨の事なんかじゃないよ」
「そうなんですか?」
「そうなの」
成る程、ゲリラとはライブの事と。
私の読みは間違っていたのね。
は…っ!なんで、望ちゃんは私の思っていた事が…
「声に出てるよ〜かなで〜」
「はわっ!?」
そうだったのか。これは、恥ずかしい…
無意識に出る言葉ほど恥ずかしいものはない。