HELIOLITEー君と輝く音ー



日が傾き始めた。


そろそろ、始めたいところだ。


だが、望たちが戻って来ていないから、始める事が出来ないのが現実だ。



拓弥は拓弥でイヤホンをつけ歌を聞き、自分の世界へと入っている。



「…ーい」



その時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。


そちらの方を見ると、そこには手を大きく振る望と武内の姿があった。


二人並んで歩く様子に違和感を感じる。


居るはずの人物がない。


かなでの姿が見当たらない。


< 260 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop