HELIOLITEー君と輝く音ー
そのページには数枚の写真がある。
そして、その内の一枚の写真。
ドラムのバチを持っている人。
ギターを持っている人。
ベースを持っている人。
そして、マイクを持っている人が笑顔で写っていた。
「これは…」
「これね、お父さんなのよ」
お母さんの指の先にはマイクを持っている人があります。
お父さん…?この人が…?
確かにじっと見ているとお父さんの面影がある。
「この人もね昔、バンドをやっていたのよ」
「もう、辞めたがな」