HELIOLITEー君と輝く音ー
巷とはいえ、それ人気のあったバンド…
それなのに、お父さんは歌うのを辞めてしまった。
趣味でやっていたからと言って簡単に辞められるものではないはすなのに。
そう言えば、ヒーローたちも前からバンドやってたんだっけ。
それで、ボーカルの人が抜けてしまったから私を誘ったという経緯だったはず。
バンドを解散させたくなかったから、私を誘った彼ら。
趣味だから、今では辞めてしまったお父さん。
バンドをやる人もそれぞれの気持ちでやっているんだ。
「かなでは思う存分、人生を楽しめよ。俺たちの分まで」
「…そうね。私たち、かなでのやる事は何でも応援するわ。それが、例えバンドでもね」
「…っ!はい…っ!」
お母さんの言葉から、お父さんとお母さんにもバンドの事で何かあったのだろう。
それを、私は聞かないでいよう。
だって、お父さんとお母さんはお父さんとお母さんですもん。
話せる時が来たら話してくれると信じてる。