HELIOLITEー君と輝く音ー
篤の登場に拓弥が騒ぎ出す。
この事は二人にも伝えていなかったから。
「おーっ!篤じゃねーか!」
「久しぶりね!」
バシバシと篤の背中を叩く拓弥。
その横では望が笑顔で立つ。
篤の元へと駆け寄る二人をかなではぽかんと見つめる。
一方、拓弥に叩かれている篤はニコニコと人懐こい笑みを浮かべている。
俺が拓弥にやられる立場だったら、絶対に奴をどついているだろう。
温和な篤だから出来る芸当だ。