HELIOLITEー君と輝く音ー
「出来そうか?」
呆然と立ち尽くすかなでに聞いてみた。
出来ないと言われても、やって貰うしかないのだが。
彼女が書く歌詞が気になるというのもあるが、それよりも。
バンドが楽しいってことをもっと感じて欲しい。
かなでは一瞬悩む素振りを見せ、そして…
「上手く出来ないかもしれないですよ?」
歌詞なんて、書いたことないので。とそう進言する。
俺だって鬼じゃないんだ。
初めて作詞する奴に完璧を求めるわけがない。