HELIOLITEー君と輝く音ー
先生として呼ばれた彼に最初のアドバイスとして言われたのだ。
「まずは、自分の考えている事をノートに上げるところからやって」
そこから何を自分が伝えたいのか、考えるんだ。と。
音楽室の片隅で向かい合わせに座る。
初対面の人と話す事は苦手な私だけど、どうしてだろう。
柳沢君は大丈夫だった。
それは、私の前にボーカルをやっていて、仲間意識を勝手ながら抱いているから、だろうか。
「考えている事ですか?」
「そう。あ、まあ。自分の心と向かい合って、今思っている事を書けばいいから」
例えば…
柳沢君は言葉を上げていきます。