HELIOLITEー君と輝く音ー
期待以上。
「…上出来だ。よくやった、かなで」
初めてでこんなにいい歌詞が書けるなんてな。
俺がそう言うと、かなでは顔をゆでダコのように赤らめた。
「ありがとう、ございます」
ハニカミながら言うかなでに俺も笑みが零れる。
彼女には才能があるという事か。
歌を歌う才能と、歌詞を書く才能。
何度、読み返してもその歌詞に落ち度は見つからない。
その時、この歌詞の曲名であろう単語【HELIOLITE】と書かれた文字が目についた。