HELIOLITEー君と輝く音ー



よくするためにも正直に言って欲しい。


言われていたから私は感じたことを真っ直ぐ伝えることにした。


演奏を担当している訳でも、専門家でもない私が言ってもいいのかと思うけど。


素人目に見えたことを伝えよう。



「はい。全体的になんですけど、まだまだよくなる余地はあるように感じました」



ちょっとした粗があるように聞こえたからそれさえなくなってしまえば、


もっとよくなる。そう感じた。


そして、一人一人に気になった所を伝えていく。



「まず、望ちゃんなんですけど」


「うん」



隣に座る望ちゃんの所へと立ち上がり近づく。


そして、そっと彼女の背中へと手を添える。



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