HELIOLITEー君と輝く音ー



「あんた、馬鹿?」


「はあ?」


「この近くに海なんてないでしょ。諦めな」



望がため息を吐きつつ呆れたように言う。


しかし、そんなことを言われても諦めないのが拓弥だ。



「せっかくの夏なんだしよ。夏らしい遊びしたいじゃんか!」



なあ!?と俺に同意を求められも。


夏らしい遊びといってもな。


そんなことしなくても俺は一切構わない。


俺はギターさえ弾ければそれだけで楽しいし。



うーみ!うーみ!うーみ! と騒ぐ拓弥をかなではどうしたらいいのかと、オロオロと慌てている。



< 335 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop