HELIOLITEー君と輝く音ー
プールに行く前にと衣装部屋へ連れてこられて、そこで水着を選ぶことになったのに。
私の水着は晴香ちゃんのがすぐに渡してきたから、自分で選ぶ余地すらなかった。
「晴香。私はどれでもいいの?」
「うん。かなでのは勝手に決めないと、逃げるからね」
そのとおり。じゃない。
自分で選びたかった。
そうしたら、絶対露出の少ないものにしたのに。
この腕にある水着の重さからして嫌な予感しかしないもの。
的中して欲しくない嫌な予感。