HELIOLITEー君と輝く音ー
決めたはずの覚悟は早くも崩れ落ちる。
だって、だって。
「は、晴香ちゃん…!やっぱり、私には…」
「着てね」
ムリです。
そう言おうとしたのに、それは即座に遮られてしまった。
着てと言うけど、これは私には恥ずかしすぎてムリがある。
フリルの付いた白色のビキニ。
そう、よりによってビキニ。
晴香ちゃんは私のこの貧相な体を晒せと言うのですか!
「かなで、まだー?早く来ないと先行っちゃうよー!」
「あ!ま、待ってください!」
水着は着たくないけど、一人はもっとムリ。
一人で水着になって行動とかムリ。