HELIOLITEー君と輝く音ー



「お待たせ〜!」



衣装部屋を抜け、シャワー室を通り、そして扉を開くと目の前には一面に広がる空間。


窓越しに注ぐ太陽の光を受けてキラキラ輝くプール。


光が反射して、幻想的な空間。


家の中のはずが、とても広く天井までがすごく遠い。


水の流れる音がどこからか聞こえてきて、どこか落ち着ける雰囲気だ。



「おっせーぞ!」



広いプールに一人誰かが入っている。



「女子は時間がかかるものなの!」



大きく手を振るその人、りんちゃんの元へと望ちゃんが言い近寄っていく。


そして、バシャバシャとりんちゃんの顔へと水をかける。


絶え間なく水をすくってはかけるものだから、りんちゃんは前がまともに見えず。


息もし難いのか、手を動かしもがく。



「てめっ!宏紀、助けろよ!」



望ちゃんが満足したのか水をかけるのを止めると、りんちゃんは怒りをヒーローへと向ける。



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