HELIOLITEー君と輝く音ー



助けろと言うりんちゃんは肩で息をしている。


りんちゃんはプールに入っているからすぐに見つかったけど。


ヒーローは一体どこに。


姿の見えないヒーローをキョロキョロと辺りを見回し探す。



「はあ?なんで、俺が」



呆れたように呟くヒーローはプールサイドに置いてある椅子に座っていた。


程よく鍛え上げられた体が目に入る。



考えが回らなかったけど。


プールということは、ヒーローもりんちゃんも水着だ。


そのことに気づくと、今の自分が置かれている状況を改めて理解した。


慌てて隠れるように晴香ちゃんの背後に立つと背中を向ける。


ム、ムリだ…!



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