HELIOLITEー君と輝く音ー
いつものメンバーの他に今日は俺の横にもう一人。
篤が居る。
勉強の息抜きにと、俺が誘ったのだ。
快く了承した篤は終始笑顔。
自分が演奏、歌える訳ではないのだが、一緒の空間で聞いているだけでいいのだろう。
篤はそういう奴だ。
音楽が好きな奴らが集まっている。
自分がその音に携わっていなくとも、篤は楽しめる奴だから。
暫く廊下を歩き音楽室が見えてきた。
すると、突然拓弥が駆け出す。
音楽室へ向けて全力で走り扉が前に来ると、ジャンプをしこちらを振り返った。
満面の笑みで。