HELIOLITEー君と輝く音ー
「とーちゃーく!やっるぞー!」
大きな声で拳を突き上げ拓弥が叫ぶ。
廊下を反響し、その声は耳にうるさい。
「拓弥、一々うっさい」
俺が思っていた事と同じ事を望が言う。
かなではその様子を苦笑いを浮かべ見ていた。
…ってか、邪魔だ。さっさと入るなら入れ。
入り口の前で立ち止まって、入れやしない。
「…って!」
その原因は拓弥だからな。
拓弥の足に迷わず蹴りを食らわす。