HELIOLITEー君と輝く音ー
足を払われ蹴られた事でバランスを崩し肩膝をつく拓弥。
そんな拓弥が俺に噛み付く。
「おい!こら!宏紀!何すんだよ!」
下からこれもまた大きな声で叫ぶ奴に見下ろしながら一言。
「邪魔」
「邪魔よ」
「邪魔だね」
俺の言葉の後に望、篤と同じく続ける。
そして、望に肘をつつかれたかなでが極めつけに小さく言葉を放つ。
「あ、あの…すみません。退いてくださいませんか?」
丁寧にそう言うが、意味合い的には邪魔と。
全てはそう言う事だ。諦めろ。