HELIOLITEー君と輝く音ー



足を払われ蹴られた事でバランスを崩し肩膝をつく拓弥。


そんな拓弥が俺に噛み付く。



「おい!こら!宏紀!何すんだよ!」



下からこれもまた大きな声で叫ぶ奴に見下ろしながら一言。



「邪魔」


「邪魔よ」


「邪魔だね」



俺の言葉の後に望、篤と同じく続ける。


そして、望に肘をつつかれたかなでが極めつけに小さく言葉を放つ。



「あ、あの…すみません。退いてくださいませんか?」



丁寧にそう言うが、意味合い的には邪魔と。


全てはそう言う事だ。諦めろ。



< 353 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop