HELIOLITEー君と輝く音ー
朝、最終の準備をした時に出たゴミを外へと出しに行った帰り。
教室に入ると声が聞こえてきた。
賑やかな教室でも、聞き落とす事のないすごく大きな声。
「かなで、どこー!?」
「あ、はーい!ここに居ます!」
慌ただしい教室の中、聞こえてきた声はどこからかなのか中々分かりにくい。
声からして望ちゃんが私を呼んだのだろう事は分かった。
私はそれに手を上げ、答える。
自分がどこにいるのか彼女が分かるように。
すると、私を見つけたのか、すぐに望ちゃんが駆け寄ってきた。