HELIOLITEー君と輝く音ー
「もう、どこ行ってたのーかなで」
「えっと、ゴミを捨てに行ってました」
私がそう言うと、はぁ…と望ちゃんは息を吐き出した。
望ちゃんの慌てように何かしてしまったのかと心配になる。
「あの、私何か…」
「かなで、見つかった?」
してしまいましたか?と、言う前にそれは遮られた。
望ちゃんの後ろから、晴香ちゃんが覗き込み私を見る。
二人揃って、私を探していたの?
やっぱり、何かしてしまったのかもしれない。
一瞬の内に不安が過る。