HELIOLITEー君と輝く音ー
「今から、リハーサル始めまーす!」
運営委員である男子生徒が声を上げる。
ステージ近くに集まり、ざわついていた周囲が一瞬静まり返った。
そして、設置されたステージ上に立つ生徒に視線が向けられる。
その生徒が大きな声で今からの流れを説明している。
時間割りの資料は各グループに渡されているが、確認のためだろう。
「俺らって、最後だよな?」
そういえば、と拓弥が望に聞く。
「そよ」
「うわぁ…それまで暇じゃん。まじかよー」
拓弥がぼそりと文句を吐き出す。