HELIOLITEー君と輝く音ー
言っとくが、拓弥には絶対任せないからな。
あいつに任せたら、ロクな事にならないというのが容易に想像がつく。
「あ、あの…上手く出来ないかも知れないですよ…?」
「大丈夫だ」
かなでならな。
かなでだからこそ任せたいんだ。
そうでなければ、頼まない。
「俺はかなでにやって欲しい。出来るか?」
彼女の目を見ながら最後に確認する。
それを受けて、ほのかに顔を赤らめる彼女が小さく頷いた。
「わ、分かりました…!が、頑張りますっ」
かなでが握り拳を掲げ、気合を入れる。