HELIOLITEー君と輝く音ー
〓いざ、ステージへ〓sing宏紀
そして、午後の部。
予定では15時が俺たちの出番となっている。
それまでは一応ステージ横で待機。
そわそわと落ち着かない様子でステージ上を見ているのは拓弥だ。
「やっべ。今さら、緊張してきた…」
「そういうときは、アマリリスって17回言えばいいのよ」
「アマリリス…?」
なんでと言いたげに拓弥が呟く。
それを17回も言って、何か意味があるのかと。
そんな顔だ。