HELIOLITEー君と輝く音ー



こういう時は大人しくしておくのが無難だ。


拓弥なんか、望の命令口調に恐れ慄き、敬語になってるし。


こいつらは、表と裏のギャップが激しいな、本当。



「お前もな!」「あんたもね!」



おっと、人の事は言えないらしい。


生憎と自覚はないがな。


自覚するつもりもないがな。



ゴホンッと、一つ咳払いが聞こえた。


それは、拓弥がわざとらしくやったもので、少しうざい。



まあようやく、その拓弥の考えというものが聞けるのか。


さて、こいつは何を言うのだろうな。



期待はしないで待とう。


< 46 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop