HELIOLITEー君と輝く音ー
ヒューと冷たい風が俺と望、そして拓弥との間に吹き抜けた。
この寒い時期に余計な事を。
望を見てみろ。寒さから腕をさすってるじゃないか。
風邪引いたらお前のせいだからな。
そうだな、拓弥。
とりあえず、一回死んでくるか?
威張って言う程でもない事を威張り腐ってからに。
馬鹿は一度、死なないと治らない不治の病だからな。
死ぬべきだ。
あ、いや駄目だ。
拓弥の病は死んでも治る事はない程に重症だった…
これは救いきれない。