HELIOLITEー君と輝く音ー
「おら!グチグチ言わない!番号順に自己紹介していくからな。1番の青山(アオヤマ)からだ」
「…………」
突然の先生の豹変に青山くんが固まっている。
それは、他の人たちも同じでぽかんと口を開けている。
「ほら、どうした青山」
「いえ…分かりました」
もう一度問いかけられ、我に返ったのか出席番号1番の青山くんが席から立。
青山くんは二年生の時も同じクラスだった。
彼もまた晴香ちゃんと同じように、こんな地味な私にも優しくしてくれる親しみの持てる人。