HELIOLITEー君と輝く音ー
「まあ、1番らしく皆を引っ張っていくのでよろしく!」
最後にそう言って、青山くんは席についた。
瞬間、クラス中からパラパラと拍手が贈られる。
私も私で尊敬の意を込めて、拍手を贈った。
「じゃあ、次は2番の伊藤(イトウ)な」
「はーい」
そして、次の番号の方が自己紹介を始めた。
先生は特に言う内容をあげていなかった。
だからこそ、私は何を言ったら分からなくて緊張してしまう。
伊藤さんは何を言うのか。
私の自己紹介の番が来るまでに、それを参考にしていけたらと聞き漏らさないようにする。