HELIOLITEー君と輝く音ー



机の上にそれぞれのお昼ご飯を広げる。


「うわぁー!やっぱ、この席あったかいねー」


「そうだねー良いなぁー…かなで」



宮田さんが顔を綻ばせ腕を伸ばし、うーんと唸りながら体を解して言う。


それに、晴香ちゃんも同様に体を伸ばして賛同する。


その光景を私は笑って見る。



確かに、この席は暖かいから。


ご飯を食べた後なんて、眠くなってしまうこの窓側の席。


ある種の罠。


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