【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~
出逢った頃から君はどんなときも微笑んでいたね。
だけど僕は君が心から笑っていないことに気付いていたよ。
君に惹かれてゆく中で、いつか本物の笑顔を見たいとずっと思っていた。
君に毎朝勉強を教えるひと時に見る笑顔が本物であることが、心から嬉しかった。
二人の想いが通じてからは…
僕の前ではいつだって本物の笑顔だったね。
苦しみも悲しみも微笑みの裏に隠す君だけど
僕の前でだけは心からの涙を見せてくれた。
いつだって僕にだけは素顔の君でいてくれたね。
それなのに…
最後の最後に作り笑いをさせてしまった僕を許して欲しい。
「香織…ゴメン」
彼女を想って出てくるのは、懺悔の言葉ばかりだ。
護れなくてゴメン。
悲しませてゴメン。
怖がらせてゴメン。
辛い思いをさせてゴメン。
最後まで…強がらせて…ゴメン。
だけど僕は君が心から笑っていないことに気付いていたよ。
君に惹かれてゆく中で、いつか本物の笑顔を見たいとずっと思っていた。
君に毎朝勉強を教えるひと時に見る笑顔が本物であることが、心から嬉しかった。
二人の想いが通じてからは…
僕の前ではいつだって本物の笑顔だったね。
苦しみも悲しみも微笑みの裏に隠す君だけど
僕の前でだけは心からの涙を見せてくれた。
いつだって僕にだけは素顔の君でいてくれたね。
それなのに…
最後の最後に作り笑いをさせてしまった僕を許して欲しい。
「香織…ゴメン」
彼女を想って出てくるのは、懺悔の言葉ばかりだ。
護れなくてゴメン。
悲しませてゴメン。
怖がらせてゴメン。
辛い思いをさせてゴメン。
最後まで…強がらせて…ゴメン。